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PFOS/PFOA規制について

①PFOSとPFOA
PFOS (パーフルオロオクタンスルホン酸、又はペルフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA (パーフルオロオクタン酸、又はペルフルオロオクタン酸)は、共にPFCs(過フッ素化合物、又はパーフルオロ化合物)の一種であり、撥水、溌油、汚れ防止機能を有するため、身近な日用品の成分として広く使用されています。例えば、PFOSは3M 社の汚れ防止用及び耐水用の ”スコッチガード” の成分として、数十年間使われ続けてきました。
また、焦げ付かないフライパンや鍋のコーティングに使用されているフッ素樹脂の一種であるテフロンは、以前は3M社が製造していましたが、現在はデュポン社が製造しています。テフロンそのものは PFOAではないものの、PFOA はテフロン製造プロセスで使用され、テフロン製調理器具が加熱される際に、他の PFCs とともに大気中に放出されます。また、PFOA はテフロン製造工場において、製造時には大気中及び水中に大量に排出され続けています。

最近、PFOSとPFOAについて、人間や動物の血液を汚染する非常に有毒で極めて残留性が高い化学物質である可能性が指摘されるようになり、世界各国でその使用禁止があいついで実施されるようになってきています。
PFOSを長年製造していた3M社は、この問題が大きくなったことを受けて2000年に同物質の製造を中止しました。また、PFOAの自社の製造工程をデュポン社に売却しました。

②PFOSとPFOAの有害性
以下、現在までに確認されているこれらの物質の具体的有害性について述べます。
米国環境保護局(EPA)は、PFOAをすい臓、肝臓、精巣、前立腺、乳腺に関係する発がん物質に分類しました。さらに同物質が男性ホルモン異常、甲状腺機能不全、免疫不全、先天性障害の原因物質であるとの報告も数多く挙げられています。またPFOAとよく似た化学構造を持つPFOSについては、ヒト胎児の発育不全、膀胱がん等の発がん性、甲状腺機能不全等の有害性が疑われています。

PFOSとPFOAはいったん体内に入ると極めて排出されにくい性質を持つため、長期にわたる影響が懸念されます。実際に、ほぼ全ての米国人の血液からPFOSやPFOA、さらに多種類のPFCsが検出されていることが明らかになっています。さらなる問題としては、PFOSやPFOAがいったん体外に排出された場合でも、自然に分解することはなくほぼ永久に環境中に留まり続ける可能性が高いという点が挙げられます。すなわち、人や動物の体内にくり返し再吸収されて、将来も人の健康に被害を及ぼし続ける恐れがあるのです。

③各国の規制状況
PFOS使用規制の動きは国際的に広がっており、2005年に開催されたPOPs条約(残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約)の第1回締約国会議(COP1)で、同物質の使用を制限すべきという提案がなされました。その後の2009年のCOP4では、条約の附属書B(制限)へのPFOSの追加が勧告され、代替技術の開発を進めながら将来的に廃絶する方向性が打ち出されました。

米国での規制:米国環境保護局(EPA)は、2002年からPFOSの用途を制限しています。また、2006年に2015年までにPFOAなどの排出量と製品に含まれる量をゼロにするという管理プログラムを公表しました。

EU規制(欧州連合):2006年にPFOSの販売と使用を制限するとの告示を行い、2008年6月からPFOSのEU 域内での販売、輸入、使用の禁止を内容とする欧州規制(2006/122/EC 一部除外あり)が実施されています。その対象製品は以下のようになります。
・PFOS を重量比0.1%以上含む製品・部品・半製品
・PFOSを1μg/m2以上含む布地・塗装材
・PFOSを重量比0.005%以上含む材料及び調剤

日本での規制:2009年に化審法(化学物質審査規制法)を改正し、PFOSを第1種特定化学物質に指定して製造と輸入を許可制とし、事実上禁止しました。PFOSの基準については、環境省の中央環境審議会水環境部会も、「水質汚濁に係る人の健康の保護に関する環境基準」の見直しにあたって対象物質として検討を進めています。また農林水産省は、リスク管理を優先して実施すべき有害化学物質に指定しています。
なお、PFOAについては一般化学物質として、製造及び輸入数量の届出が必要です。

④対策
自社製品にPFOSやPFOASがどの程度含まれているかを、あらかじめ確認しておく必要があります。このため、いわゆる環境分析の一種としての製品中の化学物質の含有量測定が不可欠であり、測定機を有する外部業者に測定を依頼するのが一般的です。
PFOS及びPFOAの詳しい含有量を測定するためには、いわゆる精密分析が必要とされており、その測定機としてはLC/MS/MS(液体クロマトグラフ タンデム型質量分析)が使用されることが一般的です。

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